水原希子と写真家・茂木モニカによる写真集『夢の続き Dream Blue』が4月15日に出版される。それにあわせ、4月4日まで渋谷パルコの「PARCO MUSEUM TOKYO」で、写真展が開催されている。
写真集『夢の続き Dream Blue』は、水原希子と茂木モニカが4年前に撮影旅行にでかけた際の作品で構成されており、撮影期間は3日間。アメリカのシエラ・ネバダで撮影されたその写真には、ロードムービーを切り取ったかのような風景や大自然、そして、生まれたままの姿で自由に身体と心を解放している水原希子の姿が写し出されている。
今回、写真展開催のタイミングで茂木モニカに写真集『夢の続き Dream Blue』について話を聞いた。
——4年前に撮影した写真をなぜこのタイミングで写真集にまとめようと思ったんですか?
茂木モニカ(以下、茂木):この時の写真は本当に大好きで、いつか発表したいと思っていたんです。コロナ禍になってしまい、世の中が不安に覆われてしまって、そんな時だからこそ、自分が一番好きな作品を発表しようと思いました。そして、せっかくならこの美しい写真は写真集として出版したいなと思って、昨年の12月くらいに希子と2人で、ハードディスクに残っていた写真を見ながらいろいろと話しました。それで今年の1月に希子とどこの出版社がいいか考えて、自由にできそうなパルコ出版に2人でアプローチしました。
それですぐにOKが出て。最初は写真集だけで考えていたんですが、「せっかく出版するなら」ということで、今回の写真展も開催することになりました。
——3ヵ月くらいですべてが決まっていったんですね。今回、茂木さんにとっては初の写真集になりました。
茂木:今までZINEは作ったことがあったんですが、しっかりとした写真集は初めてです。展示もグループ展には参加したことはあったんですが、ここまで大きなものは初めてで、当たり前ですけどパソコンで見るのとは印象が全然違いますね(笑)。こんなに大きな展示ができてすごくうれしいです。
「希子は特別な存在」
——水原希子さんと初めて会ったのはいつ頃ですか?
茂木:2014年に雑誌の撮影で初めて会って、2016年くらいから2人で遊ぶようになりました。希子と私の人生って生い立ちとかも含めて、似ている部分があって。人生において同じように傷ついてきた部分も共感できるし、出会ってからも仕事でもプライベートでもいろいろとあって、そういったことも全部共有できる存在です。お互いに気取らずに、素の自分が出せるし、2人で一緒に大人になってきたって感覚もあって。だから希子と出会えて本当に感謝しています。
——シエラ・ネバダへの旅行は撮影の目的だったんですか?
茂木:撮影というよりは、最初は旅行でしたね。私はシエラ・ネバダに何回か行ったことがあって、すごく好きな場所だったので、どうしてもそこに希子を連れて行きたくて、共通の友人のクリスティンと3人で行きました。
行ってみたら、すごく景色がキレイで、たまたまその時期は人が誰もいなくて。最初は服を着て撮影していたんですが、服を着ないほうがキレイな写真が撮れるかなって、希子も私も服を脱いで、お互い裸で撮影していました。
雑誌や広告の撮影とは違って、スタイリストもヘアメイクもいなかったんですが、私はそういったパーソナルな撮影のほうがうまくいくんですよね。
写真集を作るにあたって、当時の写真を見返してみたら、こんなにいっぱい撮影していたんだって感じで。本当に特別な撮影でした。もう一度やるとなっても同じような写真は撮れないですね。
——4年前に撮影したものに懐かしさは感じますか?
茂木:それは感じますね。たった4年だけど、当時私は24歳でそこからの4年ってやっぱり自分にとってはすごく大きくて。だからこそ、この撮影がすごい特別な時間だったって感じるから、この作品が好きなのかもしれないです。この場所は携帯の電波も通じない場所で、自然に囲まれていて、「生きてる!」って実感できた瞬間で。本当に「Free」だって実感しました。今はコロナもあって、ここまで自由にできないし、だからこの作品を見ると、ここに戻りたいなって思います。
——写真集のタイトルはすぐ決まったんですか?
茂木:「夢の続き」は希子の思い出からで、この場所にいたのが夢のようなことだったので、その気持ちが続くようにって意味を込めて。あと私は青が好きで。それで『夢の続き Dream Blue』とつけました。
——最後に、茂木さんにとって水原さんはどういった存在ですか?
茂木:本当にありのままでいられるし、それを受け入れてくれる特別な存在ですね。希子に会えて、本当に幸せです。