漫画『ミンゴ イタリア人がみんなモテると思うなよ』(小学館)で初連載を獲得したイタリア人漫画家・ペッペ。自身は2019年に『テラスハウス東京編』や今年1月3日に放送されたドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』に出演するなど、モデル、俳優としての活動も行っている。
1人のイタリア人男性から日本のカルチャーはどう見えているのか、そんな思いからペッペに漫画連載を依頼。連載ではペッペに日本独自のカルチャーを体験してもらい、それをショート漫画にして紹介していく。3回目は東京都心から1時間30分、奥多摩にある日本酒の酒蔵を見学した。
——イタリアといえばワインをイメージしますが、日本酒は飲んだことありましたか?
ペッペ:日本に来てから、日本酒は初めて飲みました。実はイタリアで大学生活を送っている時に、ワインを飲み過ぎて、ワインの匂いを嗅ぐだけで、気持ち悪くなるようになってしまって、ワインが飲めなくなったんです。だから日本に来てから「イタリア人なのにワイン飲めないの!」って何度も言われて、すごく恥ずかしかった(笑)。だったら、日本にいるから日本酒を飲んだらいいんじゃないかと思って、それでコンビニで小さい日本酒を見つけて飲んだんですが、最初は全然おいしいと思わなくて。その後、日本酒に詳しい友人に聞いたら、おいしい日本酒を教えてくれて、それから好きになりましたね。梅酒も好きだし、熱燗もいいよね。
——イタリアで日本酒を知っている人はいましたか?
ペッペ:やっぱりイタリアはワインが一般的で日本酒を知っている友達はいなかった。でも、飲んでみたら好きになる人もいると思うから、今度イタリアの友達にもすすめてみようかな。
——ぜひ! 今回、奥多摩の「澤乃井」の酒蔵を見学してみてどうでしたか?
ペッペ:仕込みの時期が終わっていて、実際の作業が見られないのは残念でした。でも蔵の中の様子がわかったのと、日本酒作りの工程を学べてよかったです。
——見学後、きき酒として、2種類(「凰」と「蔵守」)を飲んでみて、味はどうでしたか?
ペッペ:個人的には「凰」の方が飲みやすくかったですね。でも、2杯も飲むと酔っぱらっちゃったね(笑)。気をつけなくちゃ。