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連載「The View My Capture」Vol.14 写真家の顔も持つミュージシャン・斉藤雄哉が見る「後ろ姿」と、そこにある…
僕は他の人より後ろ姿を見ている時間が長い気がする。その表情は見えなくてもその人の放つ音や空気、仕草、リズムなどから感情は伝わってくるものだし、そういう瞬間に心地良さを感じることも多い。 -
連載「The View My Capture」Vol.13 写真家・Sean Hazenがライフワークである旅の記録の中から写し出…
自分が心地いいと思う距離と角度を探しながら、彼等が日常を生きていることで作られる風景を受け入れて絵という1つのピースがハマった瞬間を納めた形が「後ろ姿」の作品になったのだろう。 -
連載「The View My Capture」Vol.12 写真家・池田礼の解釈する写真を見るという行為と「後ろ姿」の連帯について
後ろ姿を「過去」、正面の姿を「現在・未来」と考えた時、その対の関係のなかですべてのものが双方を同時に内包している。過去に意識を向けることによって、現在・未来へと繋がっていく。写真を見るという行為には、その連帯があるからこそ豊かさを感じざるを得ない。 -
連載「The View My Capture」Vol.11 国内外のファッション誌を中心に活躍している写真家・刈馬健太が表現する「…
後ろ姿とは、霞がかかっており「完全にこれだ」と把握することのできない物事だと思っている。それはミエナイものでもあるが、何か未来を見据えた時に、その時の感覚値レベルとの相性が合うことで後ろ姿を捉えられる瞬間が生まれるのかもしれない。 -
連載「The View My Capture」Vol.10 映像作家や写真家として活動する西村理佐が今の気分に「後ろ姿」を重ねて見…
襟足や後ろ髪を目で追いながら道を歩く時、どうか振り向いてと願ったことはないだろうか。そう願うわりには声をかけることは思い留まる。声をかければ簡単に叶うものの、人はついややこしさを選択して奇跡として願ってしまうのだ。 -
連載「The View My Capture」Vol.9 写真家・青木柊野が時間線を通して写し出す、「後ろ姿」と自分との関係
自分が撮った写真群の中の後ろ姿は僕にとって時間を分断させる。情報が少ないが故に、久しぶりにも最近の出来事にも思える。それは過去であるはずなのに、未来に後ろ姿を見ることもある。 -
連載「The View My Capture」Vol.8 写真家・富澤大輔が写し出す、いつもの日常、初めて見る日常
故郷を離れる時に、父の形見のカメラで写した被写体はどれも大切なモノだった。父がのぞいていたファインダーを改めてのぞくことで、父の「眼差し」を感じようとしていたのかもしれない。 -
連載「The View My Capture」Vol.7 写真家・遠藤文香がコロナ禍で他者との繋がりや親密さを初めて感じた瞬間
コロナが流行して間もない頃の作品。彼等の背中に光を当て、弱さと同時に強さや美しさを見出す時、私は愛そのものになり、他者との繋がりや親密さを初めて感じることができる。 -
連載「The View My Capture」Vol.6 写真家・草野庸子が切り取る、日常にある2つの景色
よく通る道にあるお気に入りの家。その家を撮る時、誰かの背中を思い出す。1歩下がってみたり、ギリギリまで近づいてみたり。どちらも「在る」とわかっていても、触れられないもの。 -
連載「The View My Capture」Vol.5 編集者やコンテンツディレクター等、肩書きにとらわれず活動する写真家・中里…
3年前に付き合っていたパートナーとの記憶。やがて思い出はさまざまな記憶と混ざり、当時の記憶はいつしか過去の断片となった。