フォトグラファー兼レタッチャーの安藤瑠美は、写真展「TOKYO NUDE」を8月7日から22日まで東京・目黒の「BOOK AND SONS」で開催する。
安藤が2020年に発表した写真集『TOKYO NUDE』は、「虚構の東京を写真で作る」というコンセプトのもと、合成や加工などのレタッチ技術を使って街の“ノイズ”をすべて消し、まさに裸の状態へと変換したもの。
広告看板の文字や、ビルの窓、室外機など、人間が生活することで装飾された“ノイズ”となるような視覚情報をできるだけ除去し、色彩や配色を変え、雲や建築物までも合成することで生み出された虚構の風景。高度なレタッチ技術によって作られた東京の街には、心地よさと違和感が混在し、まるでパラレルワールドに迷い込んだかのような感覚を覚える。
本展では『TOKYO NUDE』に収録された作品に、会場屋上から撮影したオリジナル作品を加え、約20点を展示。会場では写真集とともに、展示作品やグッズの販売も予定している。